沈黙
「なんの話し」
元妻は、少し焦ったように答えました。
その反応を見て、確信しました。
「その反応もやけど、俺のことコケにしとるの?」
元妻は、黙ったまま。
その沈黙が、答えでした。
一気に、抑えていたものが溢れました。
「てめぇが他の男にうつつ抜かして、家のことも子どものこともほったらかして楽しんどるのに——」
「気づいてないとでも思っとるんか?」
言葉は止まりませんでした。
頭で考える前に、口から出ていく。
元妻は、何も言わない。
ただ黙って、こちらを見ているだけでした。
その態度が、さらに苛立ちを増幅させる。
「何か否定したいことがあるなら、どうぞ?」
怒りのまま、煽るように言いました。
でも本当は——
否定してほしかったのかもしれません。
「違う」と言ってほしかった。
全部、勘違いだったと言ってほしかった。
でも、返ってきたのは——
沈黙でした。
この瞬間、
すべてが確定しました。
もう言い逃れはできない。
このブログへのコメントは muragonにログインするか、
SNSアカウントを使用してください。